中国輸入販売時の価格設定方法を解説
今回は、中国輸入ビジネスでの「値段設定」について詳しくお伝えしていきます。
中国輸入では、販売価格、つまり価格設定を間違えてしまうと、商品が全く売れなくなってしまう可能性があります。
そのため、「大体このくらいの値段だろう~」というような、根拠なく直感に頼っての価格設定はNGです。
では、どのような方法で価格設定を行えば良いのでしょうか?
そこで今回は、中国から仕入れた商品の価格設定を行う方法について解説していきたいと思います。
この記事をご覧いただくことで、商品の価格設定方法が分かるようになり、初心者の方でも価格設定に悩むことなく、スムーズに中国輸入をスタートさせることができますよ!
ぜひ最後までご覧くださいね。
価格設定の基本知識について
販売価格の価格設定は、冒頭でもお伝えした通り、商品の売れ行きや売上、利益に直接影響します。
そのため、しっかりと考えて価格を決めなければいけません。
しかし、売れ行きだけを気にして、価格を可能な限り下げてしまうと、売上金額・利益率が低くなってしまい、最悪の場合赤字になってしまいます。
逆に売上、利益欲しさに価格を上げてしまうと、商品が売れにくくなってしまいます。最悪、全く稼ぐことができず、在庫だけが残ってしまう場合もあります。
このような失敗を避けるためには、売れ行き、売上、利益のバランスを考えた、適正価格を付けることが必要です!
では、適正価格を付けるためにはどうすればいいのか?
そのためにはまず、一般的な価格の設定方法を知ることから始めましょう!
一般的な価格の付け方は、次の通りです。
- 商品価格=仕入れ価格+経費+利益
経費は、人件費や輸入代行業者手数料、送料、販売手数料(Amazon出品でかかるもの)などになります。ちなみに、個人で中国輸入を行っている場合は、人件費は発生しません。(作業をクラウドソーシングサイトなどで外注する場合は人件費が発生致します。)
例えば販売先をAmazonに設定する場合、Amazonでは販売手数料についてはカテゴリによって異なりますので注意が必要です。
そして利益ですが、一般的には、薄利多売の商品であれば低く見積もり、ブランド力の高い商品であれば高く設定します。
しかし、中国輸入初心者の方は、自身が販売する商品がどのような位置付けにあるのか、完全には理解できないと思います。
そこで続いては、参考にしていただきたい価格設定の方法について解説します!
3つの価格設定方法
中国輸入初心者の方でも実践することができる価格設定の方法は3つあります。
そして、ここで解説する方法を参考にすれば、悩むことなく価格設定を行うことができるはずです!
ライバルが販売している価格
ライバルが販売している価格は、すでに商品が売れているという実績があるので、同じ価格で出品すれば売れる可能性が非常に高いです。
また、売上や利益、売れ行きもある程度確保することができます。
そのため、今回ご紹介する3つの価格設定方法の中で、もっとも無難な方法といえます。
しかし、注意しておくべきことが1点あります。
それは、ライバルがその市場でどのくらいシェアを獲得しているかを把握しておくことです。
仮に、ライバルが月1,000個単位で商品を販売しているのであれば、市場を独占している可能性があるため、同じ価格で販売しても売れ行きを確保できるか正直怪しいです。
そのような場合には、ライバルよりも低い価格を設定するようにしましょう!
ただし、低く設定しすぎると、薄利になってしまう可能性もあるため注意が必要です。
利益をほぼ0にする
この方法は、参考にできるライバルがいない場合や、商品の売れ筋ランキングを上位にあげたいときに有効な方法です。
しかし、ずっと利益がほぼ0の価格で販売するのでなく、売れ行きが安定し、商品のランキングも上がってきたら価格を上げます。
価格を上げることによって、多少売れ行きが落ちるかもしれませんが、商品のランキングは上位にいるため、商品は問題なく売れていきます。
また、価格を上げるポイントとしては、一気に上げるのではなく、徐々に上げていくことです。
最初のうちは、ほぼ利益はありませんが、ランキング上位になれば売れ行きは非常に良くなるため、すぐに利益をプラスにできますのでご安心ください。
価格を高く設定する
この方法は、ブランド力ある商品や価格が高くても購入したいと思うような商品の場合のみ有効です。
ただし、商品のジャンルによっては、あまり向いていない場合もあります。
また、すでにブランド力がある商品は、商標などの問題が関わってくる可能性があるため、取り扱うこと自体が難しいです。
そのため、商品の特性を理解したうえで、価格設定を行うことが必要です。
正直言って、中国輸入初心者の方には難しい方法なので、あまりオススメはできません。
しかし、中国輸入で大きく稼いでいきたいのであれば、覚えておいたほうが良い方法です!
偽ブランド品には注意!!
中国輸入では時にブランド品が信じられないほど安い値段で売られていることを見かけるかもしれません。ですが、これらは99%偽物に当たるので決して仕入れないようにしてください!
「利益率50%以上も見込めるー!ラッキー!」と感じるかもしれませんが、そんなおいしい話はないと考えてください。
万が一、偽ブランド品を出品してそれが発覚されると犯罪行為としてみなされるので自身の身を守るためにも絶対に行わないようにしてください。
【補足編】価格を決める際の心構え
さきほど販売価格の設定方法の大枠について解説しましたが、心構えとして知っていただきたい内容を補足編でお伝えします。
当たり前ですが、出品した商品を購入してくれるためには「お客さんの商品を購入したいという意思決定」が不可欠です。
このような背景があるため、「お客さんが購入したいと思える価格とは」という視点について少し考えることが重要です。
例えば、\5,000の商品を\4,980にするような、「価格を端数にして割安感を出す」と手法は価格設定でよく用いられます。ライバルが¥5,000の場合、こちらは\4,980で価格設定をするとお客さんはより安い方を購入しようとします。
また、「送料無料」「今だけセール」「おまけ付き」というような文言についても、「購入したい」と感じさせる心理が働きます。
これは一部例なのですが、このように「常にお客さん目線」で考えて価格設定を行うことが大事です。
初回仕入の個数は3~5個に留めておきましょう
今回ご紹介した方法で価格設定を行ってももちろん、残念ながら出品した商品が売れないこともあります。なぜなら、市場での需要は常に変わっていくため、仕入れ時点では売れる商品であったにも関わらず突然売れないこともあります。それが物販ビジネスの難しさでも面白さでもあります。
そのため、売れると確信できるまでは多くは仕入れてはいけません。
まずはテスト仕入れといって、数個のみ仕入れてみて出品した後の市場の反応を見る事が大事です。初回仕入れ数は3~5個が妥当です。
まとめ
今回の話をまとめると、価格設定の仕方については以下の3つのポイントがあります。
- 商品の売れ行き、売上、利益のバランスを考えて価格を設定する
- ライバルが販売している価格を参考にする
- 利益をほぼ0にして、まずはランキングを上げる
今回は参考にしていただきたい価格設定の方法について解説しました。
しかし、実際に価格を設定してあまりにも商品が売れない場合には、一度価格を下げることも考えたほうが良いです。
商品が売れなければ、売上も利益も確保することはできません。
そのため、今回の価格設定方法はあくまでも参考で、実際に販売してみてその結果をもとに価格を決めていきましょう!