みなさんも一度は、「中国から安くで人気キャラクターのグッズを仕入れれば、日本で高く売れるのではないか」と考えたことはありませんか?
しかし実は、この行為は違法です。逮捕されてしまう可能性もあります。
そこで今回は、
「中国から人気キャラクターのグッズなどを仕入れると、どうして違法なの?」
「じゃあどうすれば、安全に中国輸入で安全に稼ぐことができるの?」
という疑問にお答えしたいと思います。
この記事をご覧いただくことで、中国から人気キャラクターのグッズなどを仕入れる行為が違法になる3つの法律について、そしてもっと安全で確実に稼ぐ方法が分かります。
「中国輸入ビジネスで成功したい!」という方は、ぜひ最後までお付き合いください。
✔︎人気キャラクターのグッズ販売には「著作権」「意匠権」「商標権」の三つの法律が関わっている
✔︎知的財産権に関わる法律の侵害には、「10年以下の懲役または1000万円以下」などの罰則がある
✔︎合法で販売をするためには、ライセンス契約が必要で、それは個人ではほぼ不可能
創作者の権利を守る3つの法律
創作者が創作したキャラクターは、「知的財産権」という権利で守られています。知的財産権は、人間の幅広い創造活動の成果について、その創作者に一定期間の権利保護を与えます。
この知的財産権の中でも、中国輸入で人気キャラクターのグッズを仕入れて販売することには、「著作権法」「意匠法」「商標法」という三つの法律が関わってきます。
権利の内容 | 特許庁登録 | |
著作権 | 文章・映像・音楽など、あらゆる表現に独占を認める権利 | 不要 |
意匠権 | 物品の形状、模様もしくは色彩などのデザインに独占を認める権利 | 必要 |
商標権 | 商品やサービスについたサービス名・ブランド名・目印(ロゴマーク)に独占を認める権利 | 必要 |
著作権
「著作権」とは、キャラクターなどの「著作物」を創作した「著作者」に自動的に与えられる権利です。著作者は、著作権によって著作物の利用者から使用料を得ることができます。
また、著作権に含まれる「著作人格権」によって、無断で「作品の内容を変えること」を禁じています。
- 著作物:文章、映像、音楽などのあらゆる創作物
- 著作者:著作物を創作した人
- 著作権:著作物から著作者が使用料を得るための権利
- 著作者人格権:著作権に含まれる、無断で作品の内容変更を禁じる権利
つまり、キャラクターを創作した「著作者」に無断で「著作物」を販売し、利益を得ることは「著作権法」に違反し、処罰の対象になります。
また、中国輸入で人気キャラクターのグッズを仕入れた場合、その多くが偽物です。これは「著作物の内容を無断で変えた」ということになる可能性があり、「著作者人格権」にも違反します。
それ以外に「著作権法」に違反してしまう行為については、こちらをご覧ください。
著作権の侵害には、10年以下の懲役または1000万円以下の罰金があります。また著作者人格権の侵害には、5年以下の懲役または500万円以下の罰金などが定められています。
(法人などが著作権を侵害した場合は、3億円以下の罰金となります。)
意匠権
意匠権とは、物品の形状、模様もしくは色彩などのデザインについて、独占を認める権利です。意匠権はコピー商品、類似品などの模倣品対策に効果を発揮します。
文房具類、テーブル、衣類、スマホ、ペットボトルなど身近にある、あらゆるものに意匠権が登録されています。著作権と異なり、商標権の獲得には特許庁への申請等の手続きが必要です。
しかし人気キャラクターのグッズに、誰かがまだ商標権が申請していないなんていうことはありえません。つまり、そのキャラクターのグッズを無断で販売することは、違法になります。詳しくは経済産業省のホームページをご覧ください。
意匠権の侵害には、10年以下の懲役または1000万円以外の罰金などが定められています。
商標権
商標権とは、「商品やサービスについたサービス名・ブランド名・目印(ロゴマーク)である商標」を保護する権利です。こちらの記事の例のように、「熱さまシート」や「ルイ・ヴィトン」の名前・デザインなどが商標に当たります。
意匠権と同様に、商標権の獲得には特許庁への申請等の手続きが必要です。
つまり、そのキャラクターの名前・デザイン・ロゴが入っているグッズを無断で販売することは、違法になります。
「でも中国輸入のグッズは偽物だから、似ているだけで商標権は侵害しないんじゃない?」
そう思うかもしれませんが、その商標の「類似品」の無断販売も違法です。詳しくは「経済産業省」のホームページをご覧ください。
商標法の侵害には、10年以下の懲役または1000万円以外の罰金などが定められています。
法律をクリアして、販売する方法はあるのか
上記で説明した通り、「著作権法」「意匠法」「商標法」の三つの法律をクリアしなければ、人気キャラクターグッズの販売はできません。
どうしても販売したいのであれば、その人気キャラクターの著作権、商標権、意匠権を持っている権利者と「ライセンス契約」を交わす必要があります。
ライセンス契約とは、知的財産権に関わる著作、商標、意匠などに対して、ライセンス料を支払うことで該当する製品を製造・販売する権利を得ることです。
しかし、ライセンス契約をしたとしても、常にその商品(この場合は、そのキャラクター)のイメージ管理、品質管理を徹底しなければなりません。従って、人気キャラクターのライセンスは原則実績と信頼がある企業が交わすもので、一個人で交わすことは難しいです。弁護士などの専門家に間に入ってもらう必要がありますし、その際ライセンス料と合わせて当然費用がかかります。
いずれにしても、中国で販売されている人気キャラクターのグッズのほとんどが偽物やコピー商品です。苦労をしてグッズを販売する権利を手に入れたとしても、結局商品が売れないでしょう。
一番おすすめできる中国輸入ビジネスは、OEMでオリジナルブランド商品を販売することです。詳しくは、下記の「あわせて読みたい」をご覧ください。
まとめ
中国輸入で人気キャラクターのグッズを仕入れることは違法です。
人気キャラクターとそのグッズには、「著作権法」「意匠法」「商標法」の三つの法律が権利者の独占を認めているからです。
この法律を一つで侵害してしまうと、10年以下の懲役または1000万円以下の罰金などの罰則の対象になります。
合法的に人気キャラクターのグッズを販売するためには、権利者からその許可をもらうために「ライセンス契約」をする必要があります。しかしライセンス契約をしたとしても、常にそのキャラクターのイメージ管理、品質管理を徹底しなければいけません。従って、原則実績と信頼がある企業が交わすもので、一個人で交わすことは難しいです。
いずれにしても、中国で販売されている人気キャラクターのグッズのほとんどが偽物やコピー商品なので、結局商品は売れないでしょう。
一番おすすめできる中国輸入ビジネスは、OEMでオリジナルブランド商品を販売することです。詳しくは、下記の「あわせて読みたい」をご覧ください。

