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【解説】ヒューリスティック分析|データ分析をする時に役立つフレームワーク

売上の拡大やPVの増加等を目的にヒューリスティック分析を行いたい方向けに、ヒューリスティック分析について解説していきます。本記事を読めば、ヒューリスティック分析の方法が理解できます。

ヒューリスティック分析とは?

ヒューリスティック分析は経験豊富なUIやUXのプロが、経験に基づき、Webサイトやアプリを評価する分析方法です。特定のツールを使用して分析するのではなく、プロがサイトやアプリの設計図を確認したり、実際に利用したりすることで、評価を行います。

Webサイトのユーザビリティの低さは、離脱や検索順位の低下の原因です。またアプリであれば、オンボーディングプロセスの途中で使用を中断される可能性があります。そこでヒューリスティック分析によりサイトやアプリの課題を抽出し、売上の拡大やPVの増加を目指します。

ヒューリスティック分析の手順

ヒューリスティック分析は以下の4つの手順で進めます。

分析前提の決定

ヒューリスティック分析を行う前に、分析の対象範囲など、分析の前提を決定します。前提を決定するべき項目として、以下の項目が挙げられます。

1:Webサイト・アプリの目標

コンバーションや資料請求、会員登録といったWebサイト・アプリの達成したい目標を明確にします。またWebサイト・アプリのターゲットも確認しましょう。

2:分析の対象範囲

対象範囲をWebサイトやアプリの中でも特に重要なページに絞りましょう。より効率的に分析できます。ページ数が少ない場合や、予算や時間に余裕がある場合には全てのページを分析することも可能です。

3:競合サイト・アプリ

自社のWebサイト・アプリと併せて競合サイト・アプリを対象にヒューリスティック分析を行うことで、自社サイト・アプリの課題が見つかります。

4:対象端末

PCやスマートフォン、タブレットからヒューリスティック分析の対象端末を決定しましょう。

評価軸の設定

分析を行うための評価軸を設定します。評価軸は自由に設定可能です。米国の工学博士ヤコブ・ニールセンの「ニールセンのユーザビリティ10原則」が参考になります。

  • システム状態の視認性を高める
  • 実環境に合ったシステムを構築する
  • ユーザーにコントロールの主導権と自由度を与える
  • 一貫性と標準化を保持する
  • エラーの発生を事前に防止する
  • 記憶しなくても、見ればわかるようなデザインを行う
  • 柔軟性と効率性を持たせる
  • 最小限で美しいデザインを施す
  • ユーザーによるエラー認識、診断、回復をサポートする
  • ヘルプとマニュアルを用意する

引用:“ヤコブ・ニールセン” Wikipedia

ただニールセンの10原則は、参考であり、前の手順で決定した分析前提に基づき自社のWebサイトやアプリに合った評価軸を設定しましょう。

ヒューリスティック分析の実施

評価軸の設定が完了したら、ヒューリスティック分析を実施します。評価軸をリスト化しておくことで、効率的に分析可能です。分析はWebサイトやアプリを操作しながら進めます。リストをもとに対象範囲となるページの動作を入念に確認し、問題点をリストアップしましょう。

なお分析は社内の担当者が行うケースもありますが、可能であれば、外部のプロに依頼することをおすすめします。ヒューリスティック分析は経験則で分析を行うため、分析者の主観が結果に影響することがありますが、第三者であれば、より客観的に評価できるためです。

課題を抽出する

問題点をリストアップできたら、競合サイトとの比較結果も含め、Webサイトやアプリの評価を行い、課題を確認します。そして改善施策を立案しましょう。課題を出すだけでなく、改善を行うのが重要です。

ヒューリスティック分析のメリット・デメリット

ヒューリスティック分析のメリットとデメリットを紹介します。

ヒューリスティック分析のメリット

  • 分析前提をもとに分析するため、効率が良い
  • 他の分析手法と比較し、コストが安い
  • Webサイト・アプリが未完成でも分析が可能

ヒューリスティック分析はWebサイト・アプリの目標などの前提に基づいて行うため、効率良く、課題を抽出可能です。また分析は少人数で可能なため、大きなコストはかかりません。またWebサイト・アプリが未完成でも分析可能なため、軌道修正に役立ちます。

ヒューリスティック分析のデメリット

ヒューリスティック分析では評価軸を設定しますが、分析者の経験に基づいて評価を行うため、分析者の主観が評価に影響を与える可能性があります。

まとめ

ヒューリスティック分析を行うことで、低コストでWebサイトやアプリの課題を抽出し、改善することが可能です。効率的に売上の拡大やPVの増加を目指す方は、ヒューリスティック分析の実施を検討してみてはいかがでしょうか?

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