Amazonで商品を発送する方法には
- FBA発送
- 自己発送
があります。
FBA発送は商品をAmazonの倉庫に送って、商品が売れた後の梱包や出荷、連絡メールなど全てAmazonが代わりにやってくれるサービスのことです。
このようなサービスはAmazonの独自の強みでとても魅力的なのですが、当然ですが手数料がかかります。
そのため、少しでも利益を多く生み出したいセラーの方のために自己発送という方法もあります。
今回の記事ではAmazon自己発送について詳しく解説していきます。
Amazonの自己発送とは?
自己発送というのは、文字通り「自分で商品を発送する方法」を言います。
Amazonで出品した商品が売れた場合、「発送」をしなければなりません。
FBAを利用しない発送は「自己発送」に当てはまります。
続いて、「自己発送」の手順について詳しく見ていきましょう。
Amazonの自己発送の手順について
Amazonでの自己発送の手順についてステップに沿ってに見ていきましょう。
①Amazonからメールが届く
自己発送の場合、商品が売れるとAmazonから「注文確定・商品を出荷してください」という内容のメールが届きます。
②発送先の情報確認
①のメールを受領したら次はセラーセントラルにアクセスします。セラーセントラル画面の右側に「未発送の注文」という表示があり、注文がない場合は0件、注文がある場合は件数が表示されるようになっています。
数字の部分をクリックすると注文管理画面の未発送一覧が表示されますので、ここで注文詳細の注文番号をクリックすれば発送先の情報がわかります。
セラーセントラルとはAmazonの出品アカウントの管理ページのこと。 出品・販売用アカウントのトップページに当たります。
➂納品書印刷、梱包、発送
発送先の情報が確認できたら次は注文者情報内にある「納品書の印刷」をクリックして納品書を印刷します。
次に梱包ですが、梱包については納品書を入れることが必須ですが、それ以外の厳密なルールはありません。ただ、商品が破損しないように緩衝材を入れたり、丁寧さが伝わる梱包を心がけることが重要です。
④配送情報を入力
梱包、発送を終えたら、次は「出荷通知を送信」をクリックし、発送したことをお客さんに知らせるために必要事項を入力します。
必要事項で入力が必要なのは
- 発送した日
- 配送業者
- 追跡番号
などになります。
⑤確認画面で「出荷通知を送信」をクリック
④の記入が終了し、次は確認画面で「出荷通知を送信」を再度クリックすればこれで出荷手続きが完了です。
Amazonの自己発送のメリット・デメリット
では、Amazonで自己発送を行うメリットとデメリットについて見てみましょう。
Amazon自己発送のメリット
メリットについてはズバリ下記になります。
・Amazonに支払う手数料を抑えることができる
・小型商品の薄利多売だと利益を大きく得られる
・販売活動がスピーディーに行える
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
Amazonに支払う手数料を抑えることができる
FBA発送を利用すると以下の手数料が発生します。
- 販売手数料
- 配送代行手数料
- 在庫保管手数料
一方で、自己発送の場合は①の「販売手数料」のみが発生します。
手数料をなるべく抑えたい場合は大きなメリットと言えます。
小型商品の薄利多売だと利益を大きく得られる
配送料については特にもともと粗利が低い雑貨などの小型商品はFBA発送よりも自己発送を行う方安く抑えることができます。
FBA発送だと配送代行手数料がかかるのでわずかな金額でも元々粗利が低い小型製品にとっては痛手でしょう。わずかな配送料の節約でも数量が増えればそれなりに大きな額になるので侮れません。
とくに薄利多売で利益を得たい小型商品であれば在庫スペースもそれほど取らないので、自己発送の方をおすすめしたいです。
販売活動がスピーディーに行える
FBA発送であれば商品をAmazonの倉庫に送る時間が発生して、タイムロスが生じてしまいます。一方で自己発送であれば商品が自宅に届いた時点ですぐに販売を始めることが可能です。
そのため、売れる時期が限定されているような商品で「すぐに販売したい」という状況の場合であれば自己発送の方が販売活動をよりスピーディーに行うことが可能です。
商品によって「自己発送」もしくは「FBA発送」のどちらにするのか判断するのが理想的ですね。
Amazon自己発送のデメリット
では続いてAmazon自己発送のデメリットについてですが、まとめると以下です。
・FBAより商品が売れにくい
・自宅で保管スペースが必要
・手間がかかる
FBAより商品が売れにくい
Amazonで商品を購入する時にprimeマークを良く見かけるのではないでしょうか。実はprimeマークがついている商品は基本的にFBA発送の商品になります。
primeマークがついている方がお急ぎ便が利用できたり、何かと配送面でもメリットがあったりしますね。なので同じ商品であれば基本primeマークがついているものを選ぶ人が多いのではないでしょうか。(私は無意識にprimemark付きの商品を選択していました)
一方で、自己発送であれば、primeマークが付かないので、上記のような理由からFBAに比べて商品が売れにくい傾向があります。ですが、自身の販売ページにしかないオリジナル製品を扱う場合はそれほど大きな影響はないでしょう。
自宅で保管スペースが必要
自己発送であれば注文があればすぐに自分で発送をしないといけません。自分の倉庫をもっている人は少ないので、多くは商品を自宅で保存することになるでしょう。
ですが、サイズの大きい商品であれば家のスペースが荷物で奪われてしまい、見栄え的にも悪くなりがちです。
自己発送を考えているのであれば商品を保管できる十分なスペースを確保することが必要ですね。
手間がかかる
1日に1つの商品を発送するならまだしも、1日に20件注文が入ったとなるとその度に梱包や発送手続きをしなければなりません。
自分の都合で商品の発送が遅れてしまうとお客さんの信用を失うのであってはなりません。
余裕のある日ならまだしも、会社から疲れて帰宅した後に20件も梱包して発送すると考えるだけで震えますね。。。
梱包や発送作業にそれほど時間が割けそうにない人は、自己発送はあくまでも少量の商品しか売れない場合に利用するといいでしょう。
Amazonの自己発送についてのまとめ
今回はAmazonでの自己発送について解説しました。
FBA発送の方が安心であるのは言うまでもないが、FBA発送にしてほぼ利益が手元に残らないような状態では本末転倒です。
自己発送は決してやりやすくはないですが、工夫次第で上手くいっている人も多くいます。
AmazonFBAだと請求される手数料は一定ですが、自己発送の場合は「配送料」「梱包材」などをできるだけ安く工夫していくことも可能です。
とはいえ向き不向きもあるので、試しに自己発送をしてみて「継続できそうなら自己発送を続ける、無理ならFBA発送に切り替え」 と方向転換してもいいでしょう。