関税・税関

税関で商品が引っかかる理由とは?対処方法と個人輸入で気をつけること【中国輸入】

海外から商品を輸入(購入)するとき、個人輸入と商業輸入のどちらに該当するのかによって、支払うべき税金が変わります。

個人輸入、つまり個人が使用する目的で海外から商品を購入する場合は販売目的で輸入する商業輸入の場合よりも税金が安く済みます。

個人輸入は誰でもできますが、ルールを把握していないと税関で止まる可能性もあります。今回はスムーズに「個人輸入」を行うために知っておくべきポイントについて解説します。

個人で輸入をした時に税関で引っかかる理由とは

個人輸入を行った際に商品によってはスムーズに通関できなく、税関で引っかかる場合があります。どのような場合に荷物が止まるかを見てみましょう。

荷物の物量、数量が個人利用を上回っている場合

そもそも個人輸入の定義とは海外の製品を個人で使用することを目的として、海外から直接製品を購入することです。

そのため、個人輸入の場合、関税額を優遇されており、同じ商品を購入する場合でも商業輸入よりは税金が安く済みます。

ですが、個人輸入という名目で実は「販売目的で仕入れている」場合はどうでしょうか?

例えば、同じ商品を100個仕入れた場合、「個人で使用する量としてはあり得ない」という判断を下され、税関でひっかかる場合があります。

その判断は通関士さんによって異なりますが、基本的に販売目的で仕入れる場合は個人輸入ではなく、「商業輸入」となることを覚えておきましょう。

インボイス価格が適正ではない場合

インボイス価格とはつまり、商品代金のことを表していて、その金額を元に支払うべき税金が計算されます。

ですが、インボイス価格は申告制なので、実際の取引金額より明らかに低い場合は税関で「商品の適正価格ではない」と判断されて、税関で止まる場合があります。

ちなみに、実際の価格よりインボイス価格を低く記載することは「アンダーバリュー行為」で、絶対にやってはいけませんのでご注意ください。

輸入禁止品や許可書がないと仕入れない商品を仕入れた場合

当然ですが、どんな商品も輸入できるわけではありません。
商品によっては「輸入禁止」されていたり許可証がないと輸入できない商品が存在します。

なので、購入した商品が輸入禁止品だったり、許可証がないと輸入できない商品である場合は税関で止まります。
 
ちなみに次のような法律に該当する商品は輸入禁止品や仕入れるために許可証が必要な商品なので、仕入れないようにしましょう。
 
・食品衛生法
・薬事法
・ワシントン条約
・偽ブランド品

万が一税関で止まってしまった場合の対処方法

税関に止められたからとはいえ、必ず商品が没収されるわけではありません。
もちろん、法律をきちんと守った上で個人輸入を行っていることを前提として、
論理的に理由を説明をすれば通関を通過することもあります。

万が一税関で商品が止まってしまった場合は以下のようなステップで焦らずに対処していきましょう。

①引っかかっている対象商品を確認する

まず初めに税関で止められている対象商品を確認しましょう。

商品の使用用途や材質がインボイスで確認できないために止まっている場合もあるので、
きちんと説明をすれば問題なく税関が通ることもありますので、冷静に対応しましょう。

②理由を明確に伝える

故意にインボイス価格を安く書き換えるアンダーバリュー行為を行っていたり、
輸入禁止商品を購入している場合は最悪商品を没収・処分されてしまうこともありますが、

  • そもそも許可証が必要なことを知らなかった
  • 仕入れ先が独断でインボイス価格をアンダーバリュー(適正価格より安く)していた

といった事情であれば、あとから必要書類を提出したり、
インボイス価格を修正するなどの対応をとることで税関が通る場合もあります。

商品が引っかかってしまった場合は理由を明確に伝えて
税関の指示を仰ぐようにしましょう。

③再発防止策を考える

最後に次回個人輸入をした際に税関で引っかからないように、再発防止策を考えましょう。インターネット情報だけでは購入していいのかどうかの判断がつかない場合、
輸入代行業者や税関に問い合わせるといいでしょう。

税関通過後に気をつけること

税関通過(輸入許可)されたからといってその商品を販売して問題ないというわけではありません。

そもそも個人輸入とは「個人で使用する目的で輸入している」ことになりますから、
前提として販売してはいけません。

仮に事前に販売目的で輸入していることを申告している場合でも、輸入許可されているからといって、何でも販売してはいいということでもありません。

販売サイトによっては販売自体が禁止されている商品もあるので、そちらについては輸入する前に確認をしておかないといけません。

また万が一、税関を通過してから商品に不具合が見つかって販売できない商品であると発覚した場合でも、一度支払った税金は基本的に返金はしてくれませんので、日本に発送する前に商品の品質をしっかりチェックしておくことが必要です。

輸入をスムーズに進めたい場合は代行業者を使う

個人で輸入するのが不安な場合、輸入代行業者を使うことをおすすめします。

輸入代行業者経由で商品を輸入すれば、煩雑な手続きや商品の検品を代行業者がしっかり行います。我々は購入したい商品を見つけて、代行業者に商品代をお支払いするだけで、商品が自宅に届くようになるので、非常に楽です。

輸入代行業者を利用すると代行手数料が発生してしまうというデメリットがありますが、安心して輸入ができるというメリットの方が大きいでしょう。

税関に費やす時間をなくし販売に集中するには

個人輸入だと税関で引っかかる理由についてまとめ

海外からほしい商品を直接購入する「個人輸入」は誰でも簡単にできます。
ですが、税関をスムーズに通過するためには知っておくべきポイントもあります。

まずは税関で引っかからないように輸入してはいけない商品を購入したり、書類に不備がないようにすることが重要です。

そして仮に商品が税関で引っかかった場合もきちんと理由を説明し、冷静に対処するようにしましょう。

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