中国輸入ビジネスには、様々なビジネスモデルが存在します。その中でも今回は、輸入総代理店について詳しく見ていきたいと思います。
「輸入総代理店とは?」
「中国輸入ビジネスで輸入総代理店はできるの?」
今回は、このような疑問にお答えしたいと思います。
「中国輸入ビジネスで成功したい!」という方は、ぜひ最後までお付き合いください。
- 輸入総代理店とは、海外メーカーから委託された商品の販売を取り扱っている代理店のことを指す
- 意匠権・商標権との組み合わせで限りなく独占に近い販売状態を作ることが可能
- 三つの理由から、中国輸入で輸入総代理店をすることは推奨できる
輸入総代理店とは
輸入総代理店とは、海外メーカーから委託された商品の販売を取り扱っている代理店のことを指します。
つまり、海外メーカーと交渉した結果、その商品の日本における販売を委託される契約を交わしているということです。契約したそのメーカーの日本代表の権利をもらえる一方、その商品のメンテナンスを行わなければいけないという義務も同時に発生します。
ちなみに、ここでいう権利とは「独占販売権」ではありません。他の人が同じ商品を見つけ、並行輸入された場合の抑止力は備わっていません。
しかし、輸入総代理店としての権利を獲得すると同時に、知的財産権の一種である意匠権・商標権等に登録することができれば、他個人・企業は同じ商品名・ブランド名を使用して販売することはできなくなります。そうすれば、限りなく独占に近い状態を作ることは可能です。
通常の代理店との主な違いは、委託を受けるメーカーが海外のメーカーであるか国内のメーカーであるかの違いです。メーカーから商品を委託され、販売しているという点は共通してます。
輸入総代理店と中国輸入ビジネス
輸入総代理店として海外メーカーから販売する商品を探す場合、主に「欧米輸入」と「アジア・中国輸入」の二つに分かれます。
中国輸入ビジネスとして輸入総代理店を始めることは、強くおすすめできます。理由は以下の通りです。
- 欧米輸入と比較して、利益率が非常に高い仕入れが可能
- 低予算でビジネスをスタートできる
- 仕入れ金額が低い分、為替変動の影響を受けにくい
その代わり、中国メーカーと提携する際に注意しなければいけないことは、「偽物商品」です。日本で偽物商品を販売することは違法なので、事前にそのメーカーが本当に信用できるかどうかを、しっかりと調べる必要があります。
また、最も効率良く優良な中国のメーカーと出会うことができるのは、「展示会に参加すること」です。
中国では毎年様々な地方で交易会が開催されているので、参加してみはいかがでしょうか?
特に、「広州交易会」などは有名なので一度お調べください。
その一方で、欧米輸入は中国輸入と比較して、あまりおすすめできません。理由は以下の通りです。
- 扱える商品が、ほぼ高級ブランド品に限られる
- 大企業などの競合が既に存在する
- 中国輸入と比べて、利益率が非常に低い
欧米輸入の場合、取り扱える商品はほとんど高級ブランド品に限ります。また、この業界に挑戦するためにはかなりの知識・経験が求められる上に、大手企業が参入しているため強力な競合も存在しています。個人・中小企業が輸入ビジネスとして成功させることは極めて難しいと言えます。
また、高級ブランド品以外の商品に関しては、その多くがアジア・中国で生産されているため、結局そちらから直接輸入する方が安く済みます。欧米から輸入するメリットはほとんどありません。
まとめ
輸入総代理店とは、海外メーカーから委託された商品の販売を取り扱っている代理店のことを指します。
日本におけるその商品の独占販売権を保有しているわけではありませんが、意匠権・商標権との組み合わせて実質他の個人・企業に同商品の取り扱いを停止させることが可能です。