中国輸入でありがちな落とし穴の一つに、利益計算をしっかり行わずに商品を仕入れてしまい、思ったより利益が出ないことがあります。
中国輸入で商品を売るために必要なコストは商品の仕入原価のみではありません。
実は中国輸入では商品を仕入れる際に商品原価以外に以下の費用がかかります。
- 中国輸入代行業者に支払う代行手数料
- 中国国内の送料(販売先住所から代行業者まで)
- 国際送料(代行業者から自宅まで)
- 為替手数料
- 関税、消費税、通関手数料
今回の記事では中国輸入でかかる費用の1つである、関税について解説します。
中国輸入でかかる輸入関税とは一体何のこと?

中国輸入では仕入れた商品に応じて輸入関税を支払わなければなりません。
輸入関税とは名前の通り、「輸入品に課される税金」のことです。
関税は、仕入れた商品によって税率が異なり、商品によっては関税が発生しないものもあります。ちなみに、関税は輸入者に課せられる税金で、国の税関に収める費用となります。
輸出の場合の関税はどうなの?
関税とは「輸入品に課される税金」のことなので、輸出の際は基本的に関税を支払う必要はありません。
輸出をする際、商品を受け取る輸入者が必ずいるわけですから、その輸入者が自分の国に関税を収めることになるのです。
そもそも、関税は国内産業を守るためにあります。例えば、外国産のお肉に関税を課さなければ、今よりももっと外国産のお肉が安く売られることになります。
そうすることで、安さを求めるために外国産のお肉がばかり購入されてしまうと、国産のお肉を購入する人が減り、日本の産業を追い詰めることになってしまいます。
このようなことにならないために、関税が必要なのです。
中国輸入での関税率の計算方法について
以下が関税の計算式になります。
関税=(商品代金+国際送料)x 関税率
関税率は商品のジャンルによって変わるため、できるだけ関税率が低い商品を仕入れることが高く利益を出すポイントにもなっています。
例えば、
商品代金:¥10,000
国際送料:¥3,000
関税率:2%
の場合であれば、
(¥10,000+\3,000) x 2 % = ¥260
となりますから、支払うべき関税は¥260となります。
中国輸入の関税率表はこちら
関税率は原産地と物品の種類の2つの要素によって決まります。
日本の関税率については以下の税関の実行関税率表で確認することができます。
とはいえ、数多くある物品の分類は難しいので、分からない場合は、税関の「関税分類の事前教示制度」を活用してみることをお勧めします。
個人で中国輸入をすることは難しい?
「いくら誰でも始められる」と言われても、やはり中国輸入は難しいのでは?と心配になる人は多いでしょう。
正直、個人が中国輸入を行うためには多少の知識とセンスは必要です。
初心者のころは、
- 仕入れたものが売れない
- 思ったより利益が得られない
- 十分な作業時間を確保できない
という壁にぶつかる可能性はあるでしょう。
しかし、中国輸入は小資金でも始めることができるリスクが低いビジネスなので、始めやすいのは事実です。
また、中国輸入は中国輸入代行業者が常にサポートしてくれるため、自分が出来ないことについては頼ることができるので、こういった面では他の転売ビジネスよりは難しくないと言えます。
中国輸入の関税についてまとめ

今回は中国輸入でかかる費用の1つ、「関税」について説明しました。
ポイントは次の5つです。
- 輸入関税とは輸入品に課される税金のことである
- 輸出の際は基本的に関税を支払う必要はない
- 関税の計算式は「関税=(商品代金+国際送料)x 関税率」
- 関税率は原産地と物品の種類の2つの要素によって決まる
- 日本の関税率については税関の実行関税率表で確認することができる
関税は中国輸入に欠かせない費用なので、中国輸入の経費を計算する時にはしっかり含むようにしましょう。
今回の記事が役に立てましたら幸いです。

