転売はメーカーや消費者との取引量が増えるため、ポイントを意識することでコストを抑えることが可能です。
楽天経済圏のユーザーなら、ラクマを利用することでポイントが貯まるため、仕入れ資金に回すこともできます。
この記事では、ラクマでの転売のメリットやデメリット、禁止されている行為などについて解説しています。
これからラクマの利用を検討している人に向けて、アカウント停止にらならないために気をつけることも紹介していますので、最後までご覧ください。
ラクマでの転売は違反なの?
ラクマでの転売は、禁止行為に触れない限り違反ではありません。
ラクマはフリマアプリで、CtoCの利用がターゲットの市場です。そのため、事業者として商品を出品したり、購入したりといった行為は禁止されています。
事業者と言われてもピンとこない方もいるかもしれませんが、転売やせどりは、小売業に分類されることが一般的です。
そのため、小売業を自営で営んでいる転売(せどり)も事業者ということになります。
副業で一定の利益を挙げている人は、確定申告時に小売業として申告しているため、ラクマの定めるルールに基づくと、営利目的のラクマでの転売行為は禁止ということになります。
ラクマを利用する場合、事業者としてではなく、個人での利用になる点に注意が必要です。
ラクマで転売をするメリット・デメリット
ラクマで転売をするメリット
個人でラクマを利用して転売するメリットは、誰でも簡単に少額で始められることです。
転売をする上で必要なアイテムは、PCやプリンター、専門のツールなどが挙げられますが、フリマサイトでの転売は、スマホ1つで始めることができます。
フリマアプリサイトは、ラクマ以外で有名なものにメルカリがありますが、メルカリとラクマを比べた場合、メルカリの販売手数料が10%に対して、ラクマは6%です。
継続して販売することを考えれば4%の手数料は、大きな差となります。
また、売上金の振込手数料ですが、メルカリでは一律200円ですが、ラクマは、楽天銀行を利用した10,000円以上の振込で手数料が無料です。
ラクマで個人で転売をする場合、楽天経済圏を利用している人なら、ポイントも貯めながら、手数料を抑えた取引が可能です。
たとえば、楽天カード決済を毎週、金・土・日にした場合、最大10倍のポイントがつくキャンペーンが実施されています。
楽天カードと同様に楽天ペイ(オンライン決済)でも決済が利用できていましたが、2022年の1月25日以降、利用できなくなりました。
ラクマで転売をするデメリット
ラクマで転売をするデメリットは利用者が少ないことです。
フリマサイトアプリの利用者数は、メルカリとヤフオクが最も多く、ラクマの利用者数は、メルカリの半数ほどと言われています。
利用者が少ない分ライバルは減りますが、商品の回転率も変わるため販売にラクマを利用する場合、複数サイトへの登録も同時に行いましょう。
ラクマの利用者数が少ないことは、販売の面でデメリットとなりますが、商品の購入の際、ライバルが少ないため、低価格での購入がしやすくなります。
ラクマで禁止されている行為一覧
フリマアプリの利用ルールは、各社ごとに独自のルールを設けています。
ラクマでは、禁止行為リストを明確に定めているため、利用前に確認しましょう。
禁止行為リスト(ラクマのルールより一部抜粋)
商品の取引
- 本サービスが定める取引の手続きに従わない行為
- 禁制品を出品又は購入する行為
- 海賊品、偽ブランド品、盗品等犯罪により領得された物であることを知って出品又は購入する行為
- 有効な法律行為を行う能力がないにもかかわらず、出品又は購入する行為
- 事業者として商品を出品又は購入する行為
- 日本国内に居住しない者による出品及び購入行為
- 商品の交換・半交換など
商品の出品
- 販売意思のない商品、販売できる状態にない商品の掲載
- 手元にない商品を出品する
- 同一の商品又は類似の商品を大量に出品する
- ダフ屋行為など
引用 : ラクマのルール
常識の範囲内で商品の取引をする場合、禁止行為に当てはまることはほとんどありませんが、知らずにアカウント停止にならないために、ラクマで気をつけるポイントを紹介します。
アカウントが利用停止にならないために気をつけること
アカウントが利用停止にならないために気をつけることは下記になります。
アカウント停止にならないために気をつけるポイント
- 無在庫転売はしない
- 1つのアカウトで同じ商品や類似商品を大量に出品しない
- 個人事業主として営利目的で利用しない
- 独自ショップの宣伝を商品説明欄に記載しない
- 福袋などの中身がわからない商品は中身を明確して販売する
- 出品商品のカテゴリの設定は、関係ないものにしない
- 商品の発送時には必ず発送元を記載する
- 複数アカウントの登録はしない
上記のポイントを抑えておけば、禁止行為に該当することはほとんどありません。
また、アカウントの利用停止にならないために、出品する商品の禁止品についても理解する必要があります。
禁止商品リストの一部を抜粋。
- サバイバルナイフやスタンガン
- 医薬品や農薬肥料
- アダルト関連グッズ
- 使用済みの水着や下着
- プリペイドカードや未使用の切手
- レーザーポインタ
- タバコやタバコ系リキッド
- 論文の代行や宿題の代行など
引用 : ラクマ禁止商品リスト
禁止品の中には、出品が禁止と言われなければ、わからない商品もあるのではないでしょうか。そのため、販売前には出品禁止品リストに目を通しておきましょう。
ラクマは、規約違反撲滅のために取り締まりを強化していることにくわえ、取引相手の通報などで禁止行為が発覚します。
見つかった場合、アカウントの停止処分や利用制限がかかるので注意してください。
もし利用停止になってしまった時の対処方法とは
ラクマで利用停止になってしまった場合、メインのメールアドレス宛に利用停止の旨が記載されたメールが届きます。
出品中の商品もすべて公開停止になり、現在取引が行われてる商品についてもコメントできません。
利用停止された理由を尋ねても答えが返ってくることはないため、利用停止処置になってしまうとアカウントの復活は難しくなります。
停止されたアカウント情報で再度登録することもできないため、新しいアカウントの作成も困難です。
利用停止の他に、利用制限がかかるパターンもありますが、制限の程度によっては、解除されることもあります。
利用停止になってしまった場合は、禁止品の出品や禁止行為に違反していないかを確認した上で「弁解の内容を記載して問い合わせをする」といった対応しかできません。
ラクマでの転売についてまとめ
この記事では、ラクマでの転売について解説してきました。
ラクマのルール上、事業者の購入や出品は禁止されているため、営利目的での転売をした場合、アカウントの停止措置が取られる可能性があります。
そのため、ラクマを利用したい人は、個人で取引を行うようにしまょう。ラクマは利用者数こそ少ないですが、出品手数料が安く、掘り出し物が見つかることもあります。
出品禁止商品や禁止行為をしっかりと理解した上で、利用停止や制限をかけられないように注意して利用してみてください。
転売を目的とした仕入れ先を探している人は、海外ECサイトや国内のECサイト、実店舗を活用しましょう。