中国輸入ビジネスで必ずかかってくる経費の一つが「国際送料」です。
たとえ仕入れる商品の価格自体が安くても、送料が高いとトータルでかかる仕入れ費用は高くなってしまいます。
「送料が高くて、思ったより利益が得られなかった」といったトラブルを避けるために、中国輸入ビジネスを始める前にまずは「国際送料」について理解しておくことが重要です。
今回は、中国から日本への送料を安く抑える方法や送付方法について解説します。
中国から日本に発送する発送業者はどこがおすすめ?
まずは前提として、中国輸入ビジネスでは「中国輸入代行業者」経由で商品を仕入れることをおすすめします。中国輸入代行業者は発送作業を代行してくれるだけでなく、商品の手配や検品まで行ってくれるので、代金さえ払えばあとはすべて代行でしてくれる優れたサービスです。
ですが、もちろん中国輸入代行業者を使わずに商品を仕入れることも可能です。
輸入代行業者を使用しなければ自分自身で発送業者を選ぶことになります。
中国から日本まで商品を送ってくれる発送方法には
- EMS(国際スピード郵便)
- 国際宅配業者(Fedex、DHL、OCS、SFエクスプレスなど)
- 船便
があります。
発送業者によって得意とする地域や配達日数、料金が変わってくるので、「どの点を重視したいのか」をよく考えて選ぶといいでしょう。
中国から日本への送料はどれくらい料金がかかる?
中国から日本へ商品を発送する時の送料は「実重量」もしくは「容積重量」で決まります。
「実重量」は物品の実際の重さ
「容積重量」は梱包箱の容積を6000cm3あたり1kgとして換算した重量のことで、計算式は「縦(cm)×横(cm)×高さ(cm)÷6000(cm3/kg)」になります。
そして、国際送料は実重量と容積重量の重い方が適用されます。
つまり、軽くて大きい商品であれば「容積重量」が適用される場合が多く、重くて小さい商品であれば「実重量」が適用される場合が多いということになります。
「実重量で計算していたが、実際は容積重量が適用されていた」といったことがないよう、あらかじめ2つの重量を算出して比較するようにしましょう。
送料を安く抑える方法はあるの?
中国輸入ビジネスではなるべく送料を抑えて、経費を安く工夫することが大事です。
送料を安くしたい場合はぜひ以下の方法を検討してみてください。
- 輸入代行業者の見直し
- 中国国内送料を下げる
- 一回の注文量を増やす
- 発送方法を見直す
では詳しく見ていきましょう。
輸入代行業者の見直し
中国輸入ビジネスを利用している人の多くは「輸入代行業者」を利用します。輸入代行業者の種類は多く、代行手数料や国際送料は輸入代行業者によって変わっています。
また、商品ジャンルや発送方法によって代行業者の得意分野が異なることがあります。
輸入代行業者によって特徴も大きく異なることから、自身の発送商品に相性が良い輸入代行業者を選ぶことで国際送料を抑えられる場合があります。
ちなみに輸入代行業者は「月額制」の業者と「手数料制」の業者があります。
「手数料制」の業者を使用している方でも、発注金額が毎月50万円を超えるようであれば、「月額制」の方がより安くなる場合がありますので確認してみましょう。
中国国内送料を下げる
中国輸入ビジネスの送料といえば「中国から日本までの送料」のイメージが大きい人が多いと思いますが、「中国国内送料」も経費にかかってくる送料になります。
中国国内送料とはつまり、商品を発送する工場などから中国輸入代行業者までの輸送にかかる国内送料のことです。
中国国内送料は輸送の「距離」で決まるため、工場と代行業者の距離が近ければ近いほど、中国国内送料が安くなる傾向があります。
工場や代行業者を選ぶ際は互いの距離を考慮するようにして、中国国内送料をなるべく抑えるように意識しましょう。
一回の注文量を増やす
特に船便での手配の場合、一度の発注量が多いほど、仕入れ個数一つあたりの国際送料が安くなります。
ですが、仕入れる量が多くても売り切るのに時間がかかってしまうと資金繰りに悩まされしまいます。
できるだけ1度に仕入れる量は多いほどいいですが、
- 資金繰りは大丈夫なのか
- 短時間で商品を売り切ることができるのか
といった点も考慮するようにしましょう。
発送方法を見直す
中国から日本までの発送方法には「船便」と「航空便」があります。
何となく「航空便」を使用していている人は、「船便」を使うことはできないのか一度考えてみることをおすすめします。
船便は運賃が航空便より安い分、配達時間が長いというデメリットもありますが、しっかり在庫管理や在庫計画を立てることができれば、船便の方がより国際送料を抑えられる場合が多いです。
送付方法別到着までにかかる時間
中国輸入ビジネスで商品を送付する時、主に
- 航空便
- 船便
の2つの送付方法に大きく分けられます。
航空便は早くて2~4日程度で到着するのに対し、船便は3週間~1ヶ月ほどかかる場合もあります。
航空便と船便で到着までの日数が大きく変わりますので、いつまでに商品を入手したいのかをしっかり把握した上で選ぶことが大事です。
中国から日本への送料やかかる時間についてまとめ
中国輸入ビジネスでの送料は必ずかかってきますが、工夫次第で安く抑えられることも可能です。
既に中国ビジネスを行っている方はぜひ今回ご紹介した方法で送料を安く抑えられないか、見直してみてくださいね。
「知らないうちに高い送料を払っていた」ということがないよう、きちんと送料に関する知識を身に付けて、自分にとってベストな方法で発送手配をするようにしましょう。