世界最大規模を誇る中国ネット通販サイト(ECサイト)には、アパレルやアクセサリーを専門に取り扱うサイトや食品からコスメまで幅広く揃えるサイトなど、さまざまなネット通販サイトがあります。
これから中国ネット通販サイトの利用を検討している方は、「何を取り扱っているサイトなのか」「どんな特徴があるのか」気になるのではないでしょうか。
この記事は中国ネット通販サイトをランキング形式で紹介しています。
「日本から購入できるの?」といった疑問から人気サイトの中の売れ筋商品についても解説していますので、最後までご覧ください。
中国で人気のネット通販サイトランキング【2022年最新版】
日本でもニュースで取り上げられる中国の「独身の日」では大規模な販促イベントが行われることで有名です。
売上の50%以上を占めるアリババグループですが、2位の「京東」を含めてランキング形式にして特徴を紹介します。
1位.天猫(テンマオ)
2013年にアリババグループが開設した天猫は、BtoCEC市場の50%以上を占める人気のサイトです。
出店する企業は世界の有名ブランドやグローバル企業が出店しており、高級品や本物を求めるユーザーが利用しています。
天猫が定める厳しい審査を通過した企業しか出店できないため信用度は高く、質の良い商品を購入できるでしょう。
また、天猫には越境ECプラットフォームの「天猫国際」があります。自社ブランドを保有していることや大手企業などを条件に出店できるので、資生堂やユニクロといった日本企業が販売する中国向け商品を購入できます。
2位.京東商城(ジンドン)
1998年に設立されPC機器のネット通販から始まった京東は、注文から配達までのスピードの速さで人気を集めるECサイトです。
午前中に注文した商品がその日に届くサービスを保証していることから利用者数を伸ばしています。
元々はPC機器や家電、携帯電話を専門に取り扱っていましたが、食品、アパレル、生活用品などの総合通販サイトです。
「自社仕入れ」「自社販売」の直販スタイルのため、安心して商品を購入できると言えるでしょう。
3位.淘宝(タオバオ)
中国CtoCEC市場で圧倒的な規模を誇るタオバオは、アリババグループの運営するECサイトの1つです。
「見つからない宝物はない、売れないない宝物はない」といった意味の「淘宝」のとおり、商品数は10億点以上と言われています。
個人消費者同士が取引するプラットフォームのため、同じ商品が複数の店舗から出店されていることが特徴です。
出店者によって商品の質や価格が異なるため、コストを抑えて購入したい方にオススメのサイトと言えるでしょう。
また、中間マージンを省いて直接購入できる特徴を持ったサービス、タオバオ特化板が2020年3月にリリースされ、月間アクティブユーザー数が7,000万人を超えているからも、さらなる利用者の増加が期待されています。
4位.拼多多(ピンドゥオドゥオ)
共同購入で利用者数を伸ばした拼多多は2015年に設立されたECサイトです。
共同購入という特徴から地方に住む中間層〜低所得者層の利用者が多いプラットフォームとなっています。
中国版LINEの「WeChat」を使って友人とシェアすると、低下の数分の1の価格で商品を購入できることが特徴です。
5位.唯品会(ウェイピンフイ)
アパレル、化粧品の販売をメインに大人の女性をターゲットにした唯品会は2008年に設立された人気通販サイトです。
特典や割引価格のついたクーポンを期間限定で販売する「フラッシュセール」で人気を集めています。
アパレル、化粧品、アクセサリーの他、家具や家電などの幅広いジャンルを取り扱っており、偽物が届いた場合、商品代金を全額保証しているサービスが特徴です。
6位.Alibaba.com
世界中の中小企業のバイヤーとサプライヤーが集うAlibaba.comは、世界最大規模のBtoBサイトで、アリババグループが展開するサービスの1つです。
世界各国の中小企業が商品のPRをする場として人気を集めており、日用品から原材料まで幅広い商材を探すことができます。
企業間取引がメインのため、英語でのやり取りを行ったあとに、商品を購入する形がメイン。そのため個人での輸入はハードルが高くなってしまいますが、各企業の最新商品を見つけることが可能です。
7位.AliExpress(アリエクスプレス)
2010年に開設されたアリエクスプレスは、アリババグループが越境ECとして世界200ヶ国以上に展開しているBtoCサービスです。
販売サイトは日本語にも対応しており、アパレルや家電製品など、25以上のカテゴリーから商品を選ぶことができます。決済手段もクレジットカードやPayPalが利用可能です。
ただし1688.comやタオバオに比べると商品価格が高くなってしまうため、大量発注には向いていません。気になる商品を見つけたら中国国内サイトとの価格差を確認したほうが良いでしょう。
8位.Banggood(バングッド)
2006年広州で設立されたバングッドは北米やヨーロッパ、アジアなど世界200ヶ国以上で利用されているBtoCECサイトです。
アパレルや電化製品、家具など30近いカテゴリーの商品が販売されており、中でもガジェット系製品の一部を割安で購入することができます。
販売サイトは日本語に対応しており、決済手段もクレジットカードやPayPalなどが使えるので個人で購入が可能です。ただし、楽天やAmazonなどでも同じ商品を販売しているため、価格差を確認したほうが良いでしょう。
9位.TOMTOP(トムトップ)
2004年に設立されたトムトップは中国ブランドを世界に届けるBtoCECサイトです。
自社サイトやAmazon、eBayなどでも販売しており、世界200ヶ国以上に展開されています。ガジェット系を主力にホビーやアパレル、カーアクセサリーなど20以上のカテゴリー商品が購入可能です。
サイト自体も日本語対応しており、決済手段はクレジットカードやPayPalなどでの支払いもできます。バングッド同様、日本では見られないようなガジェット系製品の購入先としておすすめです。
中国の通販サイトは日本からでも購入はできるの?
各Webサイトやアプリでアカウント作成を行い、配送先住所や決済情報を登録することで中国の通販サイトを利用できるようになります。
サイトは中国語で表示されますが、Google翻訳を利用すれば手順は理解できるので問題ありません。
ただし、中国現地の銀行口座の開設を必要としている決済方法しか選択できない場合、個人での輸入は難しいでしょう。
また、中国で人気のサイト拼多多は中国語版LINEの「WeChat」を利用して共同購入するため向いていません。
個人輸入できる中国通販サイトもある
越境ECと呼ばれるグローバルマーケットは日本語に対応していることも多く、決済手段にクレジットカードやPayPalが利用できるので個人輸入可能です。
各ECサイトの登録方法や購入の仕方を解説したサイトも多く、商品の購入に困ることはないでしょう。注意したいのは、各サイトのセラーによって製品のクオリティや対応が大きく変わってくることです。
各サイトで掲載している商品画像の色や質感が実際に届いた商品と異なることも多く、返品に対応してもらうには英語でのやり取りが必要な場合もあります。またサイト自体が返品対応しているケースでも、返品にかかる送料は支払わなければなりません。
商品を購入する際にはセラーの見極めが必要になってくるので、個人での輸入は少量の商品を試しに輸入してみる程度に留めておいたほうが良いでしょう。
人気サイトの中の売れ筋商品は?
中国の人気通販サイトで売れ筋の商品は生活用品や飲食料品が圧倒的に人気です。
コロナウィルスの影響を受けて自宅でネット通販を利用することが一般的になったからと言えるでしょう。
越境ECプラットフォームを取り入れているサイトでは美容製品や化粧品、アパレルやアクセサリーといった海外ブランド商品が売れ筋商品です。
また、中国で人気の通販サイトを利用して購入できる商品の内、日本で売れ筋の商品は生活用品やアパレル、スマホやPC周辺機器など、ノーブランドで販売されている商品が人気と言えます。
ただし、人気商品はライバルが多いので、リサーチツールを利用して回転率や価格の推移などを調べてから輸入するようにしましょう。
中国通販サイト利用するときに気をつけること
中国通販サイトを利用するときに気をつけたいことは下記の3つです。
- 日本で輸入規制のある商品も販売されている
- 商品の輸入時には関税がかかる
日本語に対応していることも多い中国通販サイトですが、日本で輸入禁止や規制されている商品には注意が必要です。また、個人輸入でも商品の購入代金によっては関税の支払いが発生する場合もあります。
日本で輸入規制のある商品も販売されている
日本の経済や産業を守るため、食衛法や電波法、薬機法などの輸入規制に関わる法律が定められてるのをご存知でしょうか。こうした規制に触れる製品は輸入自体が難しく、個人では輸入ができないものやさばざまな手続きが必要な場合があります。
たとえばBluetoothを搭載した無線通信機器は、日本の総務省が定める基準をクリアした製品や認定された技適マークのある製品しか輸入販売できません。国内で販売するためには技適マークの取得をしなければならず、認証には手数料が必要です。
取り扱う商品ジャンルによってはこうした規制の対象になっていることもあるため、輸入する前にしっかりと確認しておきましょう。
商品の輸入時には関税がかかる
海外の商品を輸入す際には法律で定められた関税が発生します。
課税価格は個人輸入と商用輸入で異なり、中国通販サイトを個人で利用する場合、商品代金の60%×関税率を計算した費用がかかることを覚えておきましょう。商品代金が16,666円以下であれば免税されます。ただし、革製のバックや手袋などの一部の商品は免税の対象外なので注意してください。
また、商品の販売を目的にした商用輸入では、商品代金や経費などが課税対象となるため、細かい計算方法を調べる必要があるでしょう。
代行業者を介して商品を輸入すれば日本で販売もできる
中国通販サイトの一部は個人でも利用できますが、中国国内向けのBtoBECサイトは、日本からの決済が難しいことや配送に対応してもらえないケースもあります。
こうしたサイトは越境ECサイトよりも商品単価が安いため、国内での転売に向いているサイトと言えるでしょう。中国国内向けのサイトを利用したい場合、輸入代行業者を介して仕入れを行うことが一般的です。
商品の売買は代行輸入業者のシステムを通して行われるため、日本円での支払いが可能になる上、配送方法を指定すれば最短3日ほどで輸入できるようになるでしょう。また発注した商品は代行業者の倉庫で検品もしてもらえるので返品対応に困りません。
輸入転売を目的に中国通販サイトを利用するなら、個人で輸入するよりも代行業者に依頼することをおすすめします。
中国のネット通販ランキングについてまとめ
この記事は中国で人気のあるネット通販サイトをランキング形式で紹介しました。
中国で人気のネット通販サイト
- 天猫(テンマオ)
- 京東商城(ジンドン)
- 淘宝(タオバオ)
- 拼多多(ピンドゥオドゥオ)
- 唯品会(ウェイピンフイ)
- Alibaba.com
- AliExpress(アリエクスプレス)
- Banggood(バングッド)
- TOMTOP(トムトップ)
- 当当網(ダンダン)
上記のサイトが人気を集めており、中でも「アリババグループが運営する天猫・淘宝・アリババ」と「京東」が占める中国ECサイト市場の割合は8割以上と言われています。
人気を集めている理由はサイトによって異なりますが、年々サービスの質が向上しているため初めて購入する人でも安心です。
中国ECサイトはWebサイトやアプリから日本でも購入できるため、これから中国輸入ビジネスを検討している人にピッタリのサイトと言えるのではないでしょうか。
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