中国輸入ビジネスを行う上で、送れるものや送料のことを考えることはとても重要です。
- そもそも輸入したい商品が中国から発送できるのか?
- 送料はいくらぐらいなのか?
- 発送場所や受取場所よって送料は変わるのか?
中国輸入においての送料とは?
中国輸入では基本的に以下の3種類の送料がかかります。
- 中国国内送料
- 国際送料
- 日本国内送料
中国国内送料
中国国内送料とは主に中国の仕入れ先から配送代行業者に届くまでにかかる送料となります。商品を購入してもそのまま直接自宅に送られるわけではなく、一旦代行業者を経由するのが通常です。中国国内送料は購入数に応じて無料になることもあるので、購入するお店によって基準が異なります。
国際送料
国際送料とはその名の通り、中国から日本までの送料のことを指します。
航空便や船便などの配送方法、また利用する配送会社によって送料は異なります。
日本国内送料
商品が港や空港について、
そこからお客様の元へ配送されるまでの送料です。
中国輸入でオススメの配送会社は?
国際配送会社によって送料やオプションなどが変わってきます。
よく利用される配送会社は以下のものがあります。
配送料に関しては、各配送会社のHPをご確認ください。
- EMS(日本郵便)
- OCS(Overseas Courier Service / ANAグループ)
- DHL(ドイツの国際輸送物流会社)
- FEDEX(アメリカ大手の物流会社)
- 佐川急便
EMS
日本郵便の提供する国際配送サービスです。
お得な割引制度や万が一なにかあった場合の損害賠償制度などがあるのが特徴です。
また、法人向けのサービスも行っています。
OCS
ANAグループの提供する国際配送サービスです。
大手航空会社であるANAのネットワークを活かした輸送サービスが特徴です。
他にもDHLやFEDEX、佐川急便なども国際配送サービスを提供しています。
ご自身の要望に合う配送会社を選びましょう。
最もおすすめの国際配送会社は、EMSです。
配送の素早さが他と比べて圧倒的で、最短2日ほどで届きます。
中国輸入代行業者「イーウーマート」を利用して送料をお得にできる?
弊社が展開するイーウ―マートではEMSよりもお得な料金を展開しています。
イーウ―マート物流では以下の料金一覧表のように通常重量が大きいほど安くなります。
また、EMSは箱ごとに重量を計算するのに対し、イーウ―マートでは合算して重量を計算します。そのため、配送する箱数が多ければ多いほどEMSよりもイーウ―マート物流の方がお得に利用ができます。
中国輸入の主な配送方法①航空便
国際配送方法は「船便」「航空便」の2種類があります。それぞれのメリット・デメリットを把握しておきましょう。
航空便
メリット
- 商品の到着が早い(1週間以内 / 世界情勢にもよる)
- 販売サイクルが早いため、利益が上がりやすい
デメリット
- 配送料が高い
- 配送不可の商品がある(液体、ガスなど気圧の影響を受けるもの)
基本的には、航空便がおすすめです。商品を大量配送する場合は船便の方が安くなりますのが、その差額は数千円程度の場合もあります。
その数千円のために商品の到着が3週間以上遅れるのは、販売サイクルへの影響が大き過ぎます。
中国輸入の主な配送方法②船便
船便には通常の船便に加え、船便混載便や船便コンテナ便など様々な種類があります。
1つずつ詳しく解説していきます。
船便
メリット
- (商品を大量配送する場合)航空便よりも配送料が安くなる
- 航空便では配送不可の商品を送ることが可能
デメリット
- 商品の到着が遅い(約3週間〜1ヶ月 / 世界情勢にもよる)
- 仕入れに時間がかかることで販売サイクルが遅くなり、利益が落ちる可能性がある[/box01]
船便混載便
混載便とは、ご自身が輸入したい商品量がコンテナ1本分に満たない場合、色々な人の荷物と一緒にコンテナをシェアして日本まで運ぶ方法になります。 この混在便のコストは一般的に貨物の立方メートル×立方メートルの単価(1㎥当たりいくらか)という計算方法で求められますが、1cm3あたりの金額は●●元とある程度の相場が決まっているところが多いようです。 (我々イーウーマートは独自の計算方式を使用しているので、こちらと少し違います。) また、混載便には
- 速達便
- ノーマル便
と輸送する際に条件が異なる2つの方法があります。
船便コンテナ便
コンテナ便とはコンテナを1本、もしくは複数を貸し切って、貨物を運ぶ方法で、送料を劇的に安く抑えられる一番の方法となります。 しかし、コンテナ便ならではの料金も発生してきます。
コンテナ便に含まれる費用には大きく上げて5つあります。 それは以下の通りです。
- 積み込み費用⇒中国側で荷物を詰め込む際の費用(基本的には一律)
- コンテナ配送料⇒中国から日本へコンテナを発送する際の料金(時期により変動あり)
- コンテン横持ち料⇒コンテナから荷下ろしする際に掛かる費用
- 積み下ろし費用⇒トラックへの積載や倉庫の利用料と日本国内で発生する諸費用
- 日本国内送料⇒通関後自宅や事務所等迄配達するときの国内発送料金
ざっと見ると、色々費用が掛かって高そうに見えますが、もし重量が重く、しかも大量の貨物を送るのであれば、コンテナ便を利用すれば一番送料を抑えることができます。 また、自分だけの貨物しか入っていないので、取り違えや破損といった心配もしなくて済むのも、コンテナ便の良さです。 ただ、一つだけデメリットをあげるとすれば、コンテナ便はFBA直送ができないという点です。
沖縄での中国輸入は送料の面で不利になる?
インターネット環境さえ整っていれば中国輸入はどこでもできますが、中国から沖縄県への配送には注意が必要です。
なぜなら、中国から沖縄、中国から本土までの配送料金は同じではなく、沖縄の方がより高い送料がかかる場合が多いからです。
沖縄までの送料が高い理由
沖縄までの送料が高い理由としては「別料金がかかる」ことにあります。
「なぜ沖縄では別料金がかかるの?」と疑問に感じると思いますが、実は沖縄は僻地扱いとなる場所が非常に多く、営業所からの距離が長いために別料金が発生してしまうのです。
沖縄までの配送であればEMSがおすすめ
実はEMSは僻地扱いすることなく、すべての場所に通常料金で配送してくれる運送業者です。中国から沖縄までの配送で別料金を払いたいくない!という人はEMSの利用をおすすめします。
また、FBA倉庫へ直接送る、もしくは転送業者を利用するという方法で配送料金が高くなることを防ぐこともできます。
FBAとは・・・
フルフィルメント By Amazonの略。
自社商品をAmazonの専用倉庫に送ることで、商品の保管から注文処理、配送、返品に関するカスタマーサービスまでをAmazonが全て代行してくれるサービスのこと
国際送料の計算方法
次に、国際送料の計算方法をご紹介します。
国際送料の計算方法は、「実重量」「容積重量」の二つあります。
実重量とは、そのままシンプルに「梱包を含む貨物の重量」です。
容積重量が少し複雑です。「貨物の容積6000cm3当たり1kgとして換算した重量」です。
つまり計算式は、
「縦cm」×「横cm」×「高さcm」÷「6000cm3/kg」=「容積重量kg」
になります。
「実重量」「容積重量」のうち、大きい方の重量が適用されます。
例えば、実重量10kgで大きさ30cm×40cm×40cmのダンボールを配送する場合。
容積重量は先ほどの計算式を利用して、「30cm×40cm×40cm÷6000=8kg」になります。
実重量の方が大きいので、この場合は10kgが適応されます。
こちらはEMSの料金表です。10.0kgまでの貨物配送料は、10,500円になります。
他の大手配送会社の料金表も、それぞれホームページから確認することができます。
料金表
- OCS(Overseas Courier Service / ANAグループ)
- DHL(ドイツの国際輸送物流会社)
- FEDEX(アメリカ大手の物流会社)
- 佐川急便
中国輸入で注意が必要な物
植物関連
中国の仕入れ先サイトから、植物の種などの植物系の商品を買いつける場合は注意が必要です。
なぜなら、植物関連の商品を輸入する際には、植物防疫所で植物検疫を受ける必要があり、植物検疫を通過していないと輸入することが出来ないからです。
植物検疫の目的 :輸入植物に付着する形で外国から病原虫が侵入してくるのを防ぎ、日本の農業や生態系を守るため
植物検疫の対象となるのは、苗や種子などの栽培用植物だけでなく、野菜、果物、穀類、切り花、木材などの消費用植物も全てが対象となります。
「これは植物検疫対象の商品かな?」と迷った場合は必ず、購入前に日本貿易振興機構JETROに問合せを行い、輸入ができるかどうか確認しておきましょう。
食品関連
また、コップやお皿、お箸など、食品が直接触れる商品は”食品衛生法”の基準を満たしていないと輸入することができません。
実際に口に入れる物ではなくても、食器、調理器具、キッチン家電等は食品衛生法の定める器具に該当するため、輸入の規制の対象となっています。
食品用器具を輸入したい場合は、食品衛生法に基づく輸入届出関係の書類を準備し、検疫所に届出をする必要があります。
バッテリー関連
バッテリー製品の多くに使われているリチウム電池は飛行機やある条件下で加熱して発火する危険性があります。
そして他の荷物や商品に火が燃え移る危険性があるため、バッテリー製品は原則航空便で仕入れを行うことができないのです。
実は船便ならOK?
バッテリー製品は航空便では輸入することができませんが、実は船便を利用すれば輸入ができます。
モバイルバッテリーは需要が高いジャンルの商品なのですが、航空便で送れない規制があるので輸入している人が少ない傾向があります。
なので、逆にバッテリー関連の商品を輸入すれば周りと差をつけることができるということです。
さいごに
中国輸入では
- 植物関連
- 食品関連
- バッテリー関連
の商品については特に気を付ける必要があります。輸入できるかどうかわからない場合は必ず、日本貿易振興機構JETROに問い合わせるようにしましょう。
また、中国輸入でかかる送料は中国国内送料、国際送料、日本国内送料の3種類がありますが、沖縄まで配送を行う場合は別料金が発生する可能性があるので特に注意が必要です。
国際配送業者の種類は多くありますが、弊社が展開するイーウーマート物流は合計重量が多ければ多いほど送料がお得になります。
ぜひ一度検討してみてください。