Amazonで多くの商品を出品していくと、「商品管理」を効率的に行うことが必要になってきます。いつ仕入れたのか、仕入れ価格はいくらなのかなどの情報が管理できていないと、正確な売上が把握できなくなってしまいます。
このような事態に陥らないようにするために、「Amazon出品者SKU」というものがあります。今回はAmazon出品者SKUとは何かについて詳しく解説します。
Amazon出品者SKUとは?
「Amazon出品者SKU」とはAmazonに新しく出品したときに出品者側が設定できる、商品固有のコードのことです。「商品管理番号」とも言います。
SKUは出品者がAmazonに送信するすべての在庫ファイルに含まれていなければならない重要なデータです。Amazonは、出品者の在庫ファイルのSKUを使って、商品をカタログの該当する商品詳細ページに関連付けます(すでに商品詳細ページがある場合)。詳細は以下のとおりです。
- 在庫ファイル上の全商品に必ず出品者固有のSKUが必要です。
- 既存のSKUは変更できません。SKUは削除しない限り、カタログに残ります。つまり、在庫ファイルの 〝 123 〞 というSKUを 〝 ABC 〞 に変更しても、その変更はAmazonのシステムに反映されません。
- すでに登録済みのSKU情報が記載されている在庫ファイルをアップロードすると、より新しいデータで既存のデータが更新または上書きされます。
出品する商品数自体が少ないのであればSKUを付けなくても大丈夫ですが、出品数が多くなってくると、
- いつ出品した商品なのか
- 仕入れ値はいくらだったか
- どこで仕入れた商品なのか
といった、重要な情報が分からなくなってしまって、商品管理がおろそかになる可能性があります。
そのため、「Amazon出品者SKU」は、
- 商品管理
- 売上把握
- 売上向上
に大いに役立つ大切な情報なのです。
SKUはどのように設定すればいい?
SKUは制限内であれば自由に設定が可能なのですがたとえば以下の情報を入れたい場合、「20210810-10000a」という書き方が出来ます。
- 仕入れ日:2021年8月10日
- 仕入れ値:10,000円
- 仕入れ先:アリババ
自分があらかじめ定めた法則に基づいてSKUを定めているので、SKUを見れば、仕入れ日・仕入れ値・仕入れ先の情報が一瞬で分かるようになりますね。
ただ、このような設定方法だと購入者に仕入れ値がばれてしまうこともあるので、絶対に知られたくない場合は仕入れ値をそのまま記載しないようにするのが無難です。
※(仕入れ値+10,000)など、自分なりのルールを定めて記載するのも一つの案ですね。
仕入れた商品をラベリングしよう
Amazonではバーコードシステムを採用しており、FBAに納品する商品ごとにバーコードを貼付して、FBAプロセス全体にわたって追跡できるようにする必要があります。
メーカーのバーコードがついていない商品には商品ラベルを貼付する必要があり、商品ラベルは出品者が出品用アカウントから印刷を行い、自身でバーコードを貼付する必要があります。また、手数料が発生しますが、Amazonに添付を依頼することも可能となっています。
ちなみに今回ご紹介したSKUの情報もラベル作成において大事な情報となります。
Amazonで出品登録をしよう
商品SKUはAmazonで出品登録を行うときに登録します。
SKUは「半角英数字で最大40文字まで」付けることが可能です。また、「-(ハイフン)」や「_(アンダーバー)」、「@」などの特殊記号も一部使用可能です。
仕入れた日や値段をSKUに含めることでSKUを確認するだけで効率的に知りたい情報を知る事ができるようになるので、工夫次第で様々な情報を入れ込むことができます。
注意点としては、商品管理に必要のない情報まで入れてしまうと管理の手間がかかってしまうので必要な情報のみを入れるようにしましょう。
商品SKUは作業効率を最大化できるように設定するようにしましょう。
出品者SKUを利用する上での注意点
SKUの内容は必要な情報に絞る
SKUに入力する情報は不必要な情報までも含んでしまうとかえって入力や管理が大変になります。SKUはあくまでも作業効率が上がるように必要なデーターに絞って入力するようにしましょう。
SKUに入力できる文字数は40文字まで
SKUに入力できるのは、半角英数で40字までとなっていますです。全角文字も使用ができますが、全角文字では入力できる文字が少なくなります。なので、基本的に半角英数で統一するのがおすすめです。
特殊文字を使用する場合、1種類に統一する
SKUはもちろん英数字の羅列でも問題ありませんが、情報の区切りに文字を入れたい場合もあるでしょう。SKUで使える特殊文字は「.」(ドット)、「-」(ハイフン)、「_」(アンダーバー)などがありますが、一つに統一するようにする方が管理しやすいです。
SKUは、1商品につき1つである
SKUは1商品につき1つが原則となっています。新品で同じ商品に複数のSKUを付けると規約違反になり、Amazonによる警告やアカウント停止になる可能性もあるので注意しましょう。
ですが中古品の場合は、同じ商品でも商品状態の違いがあるので、複数のSKUを付けてもあまり問題視されません。
Amazon出品者SKUについてまとめ
今回はAmazon出品者SKUとは何か、そして活用方法について説明しました。
Amazonで多くの商品を取扱っていく場合、Amazon出品者SKUはきちんと設定することが大事です。
在庫や売上管理に必要な情報を出品者SKUを通して効率的に把握し、Amazonでの売り上げをコツコツ伸ばしていきましょう!