利益率の高い中国輸入ビジネスを知って、これから始めよう思っている方の中には、中国から日本までの国際送料が気になっている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では中国輸入の国際送料について解説します。
この記事でわかること
- 国際送料の計算方法
- 国際送料を安くすることができるのか?
- 中国輸入の主な配送方法
後半では中国輸入でおすすめの配送方法についても紹介していますので、最後まで読んで参考にしてみてください。
中国輸入の国際送料とは?
中国輸入ビジネスでは、現地で仕入れた商品を日本まで送らなければならないため配送費用が発生します。
この配送費用が国際送料と呼ばれており、容積重量や実重量、レートや配送方法などで決まります。
日本国内で商品を送るときには段ボールの縦横高さ+荷物の重量で配送費用が決まっているのと同じことだと考えてください。
また、実際にかかる国際送料はオプションサービスや利用する輸入代行業者によって異なります。
中国輸入の国際送料の計算方法
中国輸入の国際送料を計算する場合、容積重量又は実重量の重たいほうを基準に、各配送会社で決まっている数値を割ったもので計算します。
国際送料の容積重量とは
段ボールの縦・横・高さの3つをかけて6,000(配送会社による違いがある)で割った値が容積重量になります。
計算式
縦(㎝)×横(㎝)×高さ(㎝)÷6,000(㎤/kg)
簡単に説明すると、段ボールの容積を基準にしていることから、荷物の大きさで送料が決まると覚えておきましょう。
容積重量を割る数値は5,000や6,000など配送手段によって指数が異なるので、注意してください。
国際送料の実重量
実重量とは商品を段ボールに入れたときの合計を量ったときの重さです。
現地から日本に貨物を送る際の実際の重量のことを指します。
容積重量と実重量の両方を比較して重いほうの重量が国際送料の計算に必要な数値となります。
どちらか重いほうの数値に代行業者ごとに決められているレートをかけたものが国際送料の概算です。
利用する業者によって国際送料は大きく異なる
現地から日本国内までの実際の国際送料は、契約する輸入代行業者によって大きく異なります。
これは国際送料にかかるレートが業者によって違うためです。たとえば、杭州マートの国際送料にかかるレートはコロナ前で0.5kgあたり44元となっています。
また、船便・航空便・特殊配送といった配送手段で細かな料金設定が異なるので、利用する輸入代行業者のホームページから詳細を確認しましょう。
中国輸入の国際送料を安くすることはできる?
中国輸入で国際送料を安くする方法は大きくわけて3つあります。
一度にまとめて日本に送る
現地から商品を送る際、まとめて発送することで国際送料を抑えることができます。
代行業者によってレートは異なりますが、どの代行業者でも重量増えるほどレートが低くなるように設定されています。
上記を見てわかるように一回の配送でまとめて商品を送るほど、送料を抑えることができます。
小さくて軽い商品を中心に輸入する
国際送料の計算方法を見てわかるように、容積重量or実重量で国際送料が決まっています。
そのため、サイズが小さくて軽い商品をたくさん仕入れるほど、国際送料を抑えられます。
逆に言えば「サイズの大きなもの」や「小さくても重い商品」といったような偏った商品の輸入をすると予想以上の国際送料がかかることになるでしょう。
そのため、商品を輸入する際には重量とサイズのバランスを考えて輸入してみてください。
配送方法を工夫する
各輸入代行業者によって配送方法は異なりますが、共通していえるのは船便と航空便では費用に大きな差があることです。
1商品あたりの配送料を比較すると大した違いはありませんが、仕入れる商品の数量が多くなるほど、現地から日本までの配送費用に違いが出るため、急いで出品する必要がない商品はまとめて船便で送りましょう。
中国輸入の主な配送方法一覧
中国輸入の主な配送方法は下記の通りです。
よく利用されている配送方法
- EMS(日本郵政)
- OCS(OverseasCourierService/ANAグループ)
- FEDEX(アメリカ大手物流会)
- DHL(ドイツの国際的な輸送物流会社)
- 佐川急便
配送会社によって料金設定やオプションに違いがりますが、概ねどの代行輸入業者を利用しても選べる配送手段となっています。
日本郵政が運営しているEMSやANAグループが提供するOCS、220以上の国でサービスを提供している佐川急便など。
国際的にも信用の高い日本発の配送手段があるので、容積重量の数値の違いやサービス内容を比べて自分に合った手段を選びましょう。
中国輸入でおすすめの配送方法は?
中国輸入でおすすめの配送方法はEMSもしくはOCSです。
EMSをおすすめする理由
日本郵政が提供するEMSをおすすめしている理由は、重さが30kgという制限があるものの、配送期間が3日〜5日となっており、どの配送方法よりもお届け日数が早いことになります。
船便は3週間程、他の航空便でも1週間以上になることが一般的なので、小型の商品を輸入するのにおすすめです。
また、国際郵便という分類になるため、輸入する商品の課税価格が20万円以下の場合、インボイスが必要ないのは大きなメリットと言えるでしょう。
OCSをおすすめする理由
ANAグループが提供しているOCSをおすすめする理由は、中国日本間の運航便数が多いので、お届け日数を短くできることです。
また、重量制限がないことからも大量の商品を安く輸入したい方はOCSを利用してみてください。
中国輸入の国際送料についてまとめ
この記事は中国輸入の国際送料について解説しました。
中国輸入の国際送料を決定するのは「容積重量」と「実重量」でどちらか重いほうが国際送料を決める数値になります。
容積重量を求める計算に注意することは、配送会社ごとに5,000や6,000といった指数が決まっているので、容積重量で商品を輸入したい方は容積を割るための指数にも注目してください。
また、各輸入代行業者によって1kgあたりのレートが異なります。そのため、輸入代行業者を選ぶ際はしっかりとレートを確認しましょう。
また、どの配送手段を選んだ場合でも、より多くの商品を輸入するほど1kgあたりのレートは下がります。
現地から日本に輸入する場合はサイズと重量のバランスを考えた上で、まとめて輸送すると国際送料を抑えられるでしょう。